【雷に襲われた沖磯と堤防 果たして運命はいかに?】


 私は雷が大嫌いです。
 理由は簡単! これで人生が終わりかと思った体験があるからです。

 TVのニュースで、たまに放送される不幸の話。
 その中でもアホらしい人生の終わらせ方は、釣りやゴルフの最中に運悪く遭遇する落雷によるサヨナラと、フグやキノコを食しての中毒死だと思います。

 この様な人生の終わらせ方をした場合、「お気の毒にネ〜」と心の底からお悔やみの言葉を捧げる方は何人いるでしょうか?

 言葉ではお悔やみの言葉を話していても、心の奥底では、「バカだね〜」、「雷の鳴っている最中に釣りなんてしているからだよ!」とか、「好きな釣りをしながら死ねたんだから良かったじゃない!」とか、「お金持ちはうらやましいね〜、高級なトラフグを食べる事ができたんだから!」などと、影で何を言われるかわかりません。(~_~;)

 なので、私は落雷で人生を終わらせる事だけは避けたいと思っています。
 とは言え、貴重な休暇を楽しく過ごしたいとの気持ちは誰しも同じ。

 趣味を楽しんだり、美味しい物を食べたりして日頃の疲れをふっ飛ばす事が、明日からの活力の源になるのだから、少々のリスクは仕方の無い事なのかも知れませんね!






◆パートT 静岡県・伊豆半島編

 サラリーマン時代、メジナ釣りに熱中していた頃、釣り仲間と2人で伊豆の沖磯へ行きました。
 狙いは、夕マズメのメジナ+夜のイサキ+早朝のメジナです。
 そしてその夜、沖磯で釣りをしている最中に落雷による恐怖の体験をしたのです。 

 この日は夕方から曇りの天気。
 夕マズメに本命のメジナがポツポツと釣れましたがサイズはベイビーばかり。

 暗くなってもメジナのアタリが続き、夕マズメよりも少々サイズが大きくなったのですが放流サイズばかりでした。
 30cmUPのキープサイズは3〜5匹ぐらい釣れていた記憶があります。

 夜9時を過ぎた頃、かなり遠くに落雷を発見。
 落雷が光っている場所は陸地の見えない海上の上です。
 光っている場所までの距離は遠い為、雷の音は微かにしか聞えてきません。

 落雷が光った瞬間、空と海面がパア〜ット明るくなりフワ〜ト消えます。
 この光景はとても綺麗であり幻想的でもあります。
 釣りをしながら大自然の不思議に感動していました。

 心の中で、「オイオイ、頼むから近づいてくるなよ!」と神様に祈っていたのですが、願い通じず、あれよ・あれよと物凄いスピードで近づいて来るのです。
 それと同時に真っ黒い闇が迫って来ました。


 夜中、曇りの天気とは言え、月明かりの影響で空の雲が白っぽく見えているような状態だったのですが、雷の鳴っている方向は真っ暗でとても不気味な風景です。

 その真っ黒い闇と一緒に雷がどんどん近づいて来るのです。

 また、”ピカピカ・ドド〜ン”と音を立て、ありとあらゆる方向へ光の線が走ります。

 この不気味な風景は、オカルト映画で”悪魔”が迫って来るようなシーンを思い浮かべてしまうぐらい恐ろしい風景でした。
 とは言え、映画とは違い、戦う方法などありませんがね!(^_^)


 その中でも強烈に印象に残る光景は海に落ちる落雷です。

 海に落ちた瞬間、目の前の闇が全体的にパア〜っと明るく光るんです。

 その光方が、横方向へ伸びる落雷の光具合に比べると想像もできないくらいの明るさがあり、一瞬昼間に戻ったのかと錯覚するぐらい明るいのです。
 そして、その明るさは薄曇りの日の昼間のような明るさなのです。

 落雷は、あれよ・あれよという間に近付いて来ます。
 それと共に落雷の音も大きく響き始めました。


 遠くに落雷を発見してから約30分が過ぎた頃、雷の先頭?はスグ目の前まで接近してきました。

 そして、そよそよと吹いていた風が突然強くなり、海面が波立ち騒がしくなりました。

 あっという間に海は波でガボン状態となり、ベタナギ状態の海が突然シケの状態に変貌します。

 その後、風速7〜8mの風が、いきなり風速15m以上の突風に変わりましたが、釣りは風裏で行ったいた関係で魚の活性には影響はでませんでした。

 気持ちとしては、この突風の中ですから、5.40m竿を持ち釣るするのは大変だったので、釣りを中断するか悩みましたが、エサ取り含め、メジナ(小)・イスズミ・イサキが調子良く釣れ続いている関係で釣りを中断する気になれなかったのです。


 そうこうしている内に、とうとう雨まで降ってきました。 
 俗に言うスコールが迫って来たのです。

 「アッ、雨のカーテンが迫ってくる!」と思った約20秒後、”ザ〜〜”と物凄い雨が振って来ました。

 命は大切、とりあえず一時釣りを中止しようと決断した瞬間、今度は風速20m以上?の突風が吹き出し海はガボンガボン+台風通過中のような物凄い状態になってしまったのです。


 小さな沖磯でしたので落雷にそなえ、竿を速攻で片付け風裏に避難。
 もちろん安全な場所などありません。

 迎えの船が来ないかと願うも、夜も遅いし、このシケでは無理だろうと諦めていました。

 雷はすぐ目の前まで近付き、友達と「ヤバイネ」と言いあいながら神様に命乞い。

 で、都会では見たことが無いくらい物凄い数の雷が、沖磯周辺でピカリと光り海に落ちます。

 その雷が磯の近くに落ちるのですから、「これで終わりかな〜」と言う気持ちになりました。


 一番近くに落ちた雷は、磯から100〜200m離れた海の上です。

 それも雷の太さ?は、見た感じ1m以上でしたので命拾いしたと言う感じです。

 実際、100〜200m距離は遠い様に感じるかもしれませんが、見た感じは磯の真横に落ちたと言う表現が正しいと思います。

 この時の爆音は物凄く、近くで大爆発が起こったようでした。
 と言っても爆発音を聞いた体験はありませんが・・・。(^o^)


 こんな近くに落ちたのにもかからわず、不思議な事に海水を伝わってのビリビリはありませんでした。

 TVの番組で見たのですが、山登りやゴルフの最中に落雷にあった際、雷が水を伝わり近くにいる人間に被害を与えると聞きました。

 しかし、今回はビリビリ来ませんでしたので海水は電気を通しにくいのでしょうか?
 それとも、不感症だから? それとも運が良かっただけ?


 雷はあっと言う間に去り、風や雨が信じられないくらいピタット収まり釣りを再開する事ができました。
 メデタシ・メデタシ! \(^o^)/
 でも、コマセの中に大量の雨水が入り釣りがしづらくなってしまった。  トホホ・・・






◆パートU 神奈川県・野島堤防編

 ザーーー
 目覚めると車の外は大雨。
 真夜中に師匠と一緒に野島へ移動し、駐車場で朝まで寝ていたのです。

 窓から回りの景色を見ると、真夏の黒鯛シーズンである土曜日だと言うのに、駐車場に止まっている車の数が少ない。

 ヤッター、「雨の神様ありがとう!」と感謝のオタケビ! \(^o^)/

 この日、天気予報では朝から雨との事。

 今までの経験で雨に日は病気の釣り師意外は活動しない関係でお客さんが少ない。

 なのでノンビリ釣りができるのです。


 何故それほどまでに嬉しいかと言うと、この野島堤防は非常に人気ある堤防で、休日ともなると120〜200人の釣り人でごったがえすのです。

 休日の堤防の上を遠くなら見ると、まるで鳥山状態となりますので1匹の黒鯛を釣るのにとても苦労するのです。


 この日、この雨と風の影響で、5時出船希望のお客さんは約40名、早く出船時間にならないかとウキウキしていました。

 とは言え、珍しく師匠は仕事の疲れからか元気なし。
 「寒そうだし、眠いから7時の船で行くよ!」との事。


 風が若干強く吹いていた関係で欠航が予想されましたが無事出船。

 堤防に到着すると風と雨でスゴイのなんの、一般の釣り人であれば釣りにならないような状態です。

 私はキチガイですのでウキウキしながら釣りをしていました。


 釣り開始から1時間ほどたった頃、遠くから雷が近付いて来ます。

 伊豆での出来事を思い出すと釣りどころではありませんが、釣りはじめてスグに1匹ハリ外れでバラシたので釣りを中止する気持ちは一切ありませんでした。


 雷の接近と共に、風・雨が強くなります。

 この時、私は知らなかったのですが堤防の近くに何度も雷が落ちたそうです。

 すれ違った釣り人が、「落雷って近くの海に落ちると身体にビリビリ伝わるものなんですね!」と話しかけてきます。

 私は全く気が付きませんでした。 アハハ・・・(^o^)

 また別の釣り人は、
 「タムラさん、雷が身体にビリビリ伝わる恐ろしい条件なのに、よく平気で釣りしていますね!」、
 「殆どの釣り人は竿を置いて釣りどころでは無いみたいですよ!」と話しています。

 と思ったら早上がりの船の警笛が聞え撤収。

 船の上では、殆どの釣り人がビリビリ来たと騒いでいます。

 俺は不感症?(^o^)  全く気が付きませんでした。 ハッハッハァ! 

 で、結局この日はお昼まで船が出ず確か帰宅したと思います。

 まあ、こんな日もあら〜な。







◆パートV 川崎新提

 不感症?の私も、初のビリビリを体験する事ができた時のエピソードです。
 この体験のお陰で、晴れてまともな人間への仲間入りができました。(^o^)


 この日は、釣りのクラブである東京湾黒鯛研究会の釣り大会。

 台風の接近で黒鯛釣りどころでは無い状況でしたが、黒研の釣り大会の関係状、止む無く釣りをしたとの表現が正しいと思います。

 雨は降ったり止んだりの繰り返しでしたが、風速が10m以下だった関係で出船となりました。


 この時期は9月末頃でしたので、カッパを着ると暑くてムレムレ(ゴアテックス)。
 しかし脱ぐと、雨・風で寒いと言うイライラする条件でした。


 話しはそれますが、この日、私の師匠は超恥ずかしい姿。
 ボロボロになったビニールのカッパ(500円ぐらいの超安物)のソデとヒザをハサミで切り、半袖・半ズボンの雨カッパ(色は黒)を着ています。
 まるで浮浪者のようで笑いが止まりませんでした。

 しかし、回りの釣り仲間からは「その発想大変素晴らしい!」との声多数。
 特に、米山先生は絶賛していましたが、あまりにも恥ずかしい姿なので私には信じられませんでした。(^o^)

   ← 大きな写真紛失 右が米山先生

 この出来事から2,3年後、なんと米山さんの半袖半ズボンのカッパ姿を発見!

 ん〜〜、見た目は良い感じ。
 色は薄いプルー。 

 師匠の着ていたカッパは色が黒だったから浮浪者みたいだったのかも?
 それとも、知的でカッコイイ米山さんだから似合うのか?(^_^)
     
 
 この日の雷は一般的な雷とは異なり、何回も接近しては遠ざかる動きを繰り返します。

 イメージとしては真っ黒の雲+雷が近付き、15〜30分ぐらいで去って行くと言う現状を繰り返すのです。
 また、この黒い雲+雷が堤防周辺を直撃する場合もあれば、方向を少し変え、横を通りすぎる場合もあります。

 釣りを開始して2時間、すでに黒鯛がアチコチで釣れているとの情報が入ります。
 しかし私には気配すらありません。


 「チェ! 川崎は愛称が悪いな!」とボヤキながら釣りをしていると、恐怖の雷が接近して来ました。

 堤防の高い方で釣りをしていたので、低い方に降り、竿を置いて休憩しようかと考えましたが、釣り大会で負けたくないとの気持ちが強く釣りを続行することにしました。

 とその時、近くに雷が落ちたと思われるスゴイ音!
 この時、足の方からビリビリが全身に伝わりました。  ヒエ〜〜! 超コワ! 
 でも内心、不感症ではなくて良かったと一安心。(^o^)


 この後も釣り大会の優勝を目指し、命がけ?で探るも一向に気配無し。

 ひたすらこまめな移動を繰り返していると、釣り雑誌で有名なカイズクラブの田中会長に会いました。

 会長:「ターちゃん、雷でビリビリ来なかった?」
 タム:「ええ、ビリビリ来ました。」、「話しには聞いていたけどはじめて体験しました!」

 会長:「雷は怖いね!」「生きてて良かった!」 ハッハッハァ・・・
 タム:「ホント生きてて良かったです。」、「アタリありましたか?」、「僕も全くありません。」、「ここで死ぬ前に釣り大会中止(釣果無効)にして帰りたいですね!」と言いながら雷の恐怖を語りあっていました。


 この日、釣り大会を途中で中止できなかった理由は、既にクラブのメンバーの何名かがクロチャンをGETしていたからです。

 で、アタリの全く無い私は釣れそうな気がしなかったので、珍しく根性がなくなっていました。


 時間の経過とともに、釣り大会も終わりに近付きましたが未だに黒鯛の気配が全く無い私。
 「チェ! 黒鯛釣りなんて大嫌いだ!」とボヤキく事、何百回?
 ボヤキが天の神様”ピカゴロウ”の怒りをかい再び雷接近!

 またもや近くの海に落ち、身体にビリビリ。
 「ヒエ〜〜、勘弁してよ!」、でもさっきより弱い電気で一安心。
 もしかして”3回目の正直”ってことわざがあるけど、次は人生さよならかな〜〜?と不安を感じていましたが釣り大会終了で無事帰港。

 私の釣果はもちろんボーズ+全くアタリ無し。 トホホ・・・。
 ハァ〜〜、最悪の1日だった! 


 以上の様に、私は雷が大嫌いです。
 よほどの事が無い限り、できるだけ安全な場所に避難しています。
 次は貴方の番かも? 皆さんも雷を甘く見ない方が良いですよ!

 END





まとめ

雷は怖い。
海上では、更に怖い。
怖い・・・。





まだいろいろ書くことがありますが、またの機会に!

(^^)/